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イーサリアムとは何なのか?
仮想通貨やビットコインについて調べたことのある人は、イーサリアムのことも知らず知らずのうちに目にしていることが多いはずです。ここではイーサリアムについてわかりやすく掘り下げていこうと思います。
イーサリアムはビットコインに次ぐ時価総額を持つ仮想通貨で、その大きさは約830億円となっています。
アルファベットではEthereumと表記していて、記号的にETHと表記されていることが多いです。通貨の単位としてイーサ(Ether)が用いられていることもあります。
ビットコインは2009年から運用されていましたが、イーサリアムがリリースされたのは2015年です。6年という隔たりがあるということで、ビットコインから進化している仮想通貨になります。ビットコインと違うところは、仮想通貨のテクノロジーであるブロックチェーンの技術に拡張性を持たせているところです。
ビットコインと同様にマイニング(採掘)によってイーサリアムを獲得することが可能です。
価値はリリースからどのように変化した?
イーサリアムはビットコインと同様に、中央集権が発行する円やドルのような通貨のように、需給によって価値が変動します。それではイーサリアムは、リリース時からどのように価値が変動したのでしょうか?
上のグラフは、イーサリアムがリリースされた2015年夏から2016年末にかけてのチャートになります。オレンジ色のグラフはビットコイン(BTC)と比較したもので、緑色のグラフはアメリカ ドル(USD)と比較したものになります。
2015年8月にリリースされ、しばらくは大きな動きはありませんでした。しかし、2016年の3月に高騰し1ETH=0.037BTCと大幅に価値を上げました。これは2015年の12月と比較すると約12倍も価値が上がっています。(ETH/BTCで計算)
普通の通貨では12倍も価値が上がるということは多くありません。そんなポテンシャルを秘めているのがイーサリアムの魅力と言えるでしょう。
イーサリアムはどこで手に入れる?
実際にイーサリアムを手に入れるとなると、どういった手法があるのでしょうか?基本的に仮想通貨の入手方法として、取引所で購入するか、マイニングをするかという2択の方法があります。もちろん他の誰かから貰うということも可能です。
取引所でイーサリアムを買う
現在イーサリアムを購入できる取引所は、世界で見るといくつかあるのですが、日本の会社が運営している取引所は2つあります。
まず1つ目はCoinCheck(コインチェック)という取引所です。
こちらの取引所では日本円から直接的にイーサリアムを買うことが可能です。現在、日本円からイーサリアムを買うことができるのはCoinCheckのみで、他の取引所では日本円からビットコインを購入し、そのビットコインでイーサリアムを購入するという方法になってしまいます。
2つ目はbitflyer(ビットフライヤー)という取引所です。
上でも紹介したように、bitflyerでは日本円からビットコインを購入し、そのビットコインでイーサリアムを購入するという方法になってしまいますが、bitflyerの株主となっている企業に注目すると、リクルートや三菱UFJキャピタル、SBIホールディングスなどの大手企業が名を連ねています。お金を取り扱う場となる取引所ですが、大企業が経営に参画しているので、bitflyerは安心感のある取引所と言えるでしょう。
加えて機能的な面でもbitflyerは優れている点が多くあり、高機能なチャートであったり、逆指値注文なども行うことが可能です。
続いて海外の取引所を2つ紹介します。イーサリアムの取引はやはり海外がメインとなっていて、取引されている量も日本よりも遥かに大きく、ユーザーも多くいます。しかし英語がメインとなってしまうのが心配だと感じる人が多いはずです。2つのうち、片方は日本語にも対応しているので挑戦してみるのもアリかもしれません。
1つ目はPoloniex(ポロニエックス)という取引所です。
Poloniexは世界で1番大きな取引量を持つ取引所で、世界で大人気の仮想通貨の取引所となっています。この取引所ではビットコインからイーサリアムを購入するという形をとるため、日本円から直接イーサリアムにするということはbitflyerと同様にできません。
Poloniexでは、すべての表記が英語となっているため、その点では注意が必要となります。
2つ目はKraken(クラーケン)という取引所です。
Krakenは日本語にも対応しているため、取引するハードルはPoloniexと比べて大幅に下がりますね。また、取引量はPoloniexに次ぐ世界で2番目に大きな取引所となっているので、世界的な人気の大きさも、かなりのものと判断できます。
マイニング(採掘)によって手に入れる
多くの仮想通貨に共通することですが、イーサリアムもマイニングによって手に入れることが可能です。マイニングには大きくわけて2つの手法があります。自分のPCのGPUやCPUを使うことでマイニングする方法と、大規模なマイニング施設をもつ業者にクラウドマイニングという形で投資するという方法です。
自身のPCでマイニングするためには、専用のソフトをインストールすることが必要です。基本的にそれらのソフトは無料でダウンロードが可能です。初めてマイニングをするという方にはマイナーゲートというソフトがオススメです。マイナーゲートをインストールすれば、すぐにイーサリアムのマイニングができます。
そしてクラウドマイニングですが、クラウドマイニング業者の中では大手のGenesis Miningでイーサリアムのクラウドマイニングが可能です。2年間のマイニング期間を契約し、その間のハッシュレート(期間あたりどれだけの量をマイニングするのかの数値)を指定します。ハッシュレートが大きいほど高価となりますが、その分効率よくイーサリアムをマイニングしてくれるという仕組みです。
イーサリアムの保管方法は?
取引所などでせっかく手に入れたイーサリアムですが、自分の財布にイーサリアムを入れておかないと、取引所などが攻撃を受けて保有していたイーサリアムが、無くなってしまうという可能性は、全く無いとは言い切れません。
安全にイーサリアムを管理しておくには、自分だけのイーサリアムの財布が必要です。仮想通貨で使われる自分の財布のことを、ウォレットと呼ぶことが多いです。ここではイーサリアムのウォレットをいくつか紹介します。下のリンク先ではイーサリアムの人気ウォレットの5つを紹介しています。
まずはPCで使用するタイプのウォレットです。こちらはイーサリアムが公式で提供しているウォレットがあるので、安心感という点ではこれが一番大きいでしょう。
そのイーサリアムが公式で提供しているウォレットがMist(ミスト)です。
またスマートフォンのアプリでもイーサリアムを保管できるウォレットが登場しています。しかしながら、スマートフォンで仮想通貨を管理するのは、セキュリティ的にはPCよりも劣ってしまいます。一時的な保管場所として、またはイーサリアムを持ち歩きたいという用途としてならスマホのアプリという手もアリでしょう。
イーサリアムをスマホで管理できるアプリがJaxx Blckchain Walletというアプリです。
このアプリではイーサリアムの他に、ビットコインのウォレットとしての機能も持っています。