Binance(バイナンス)といえば、2017年から運用されている新しい取引所ながら、急速な成長を遂げ今では世界一の取引高の規模を持つ取引所となっています。香港の会社が運用しているバイナンスですが、2017年7月にはICOを実施してバイナンスコイン(Binance Coin/BNB)というトークンを発行しています。バイナンスコインを保有していると取引所での取引手数料が割引されるといったメリットがあり、注目されている仮想通貨です。取引所のバイナンスについては、以下のリンク先で説明しているので参考にしてください。
バイナンスコイン(BNB)とはどんな仮想通貨?
バイナンスコイン(Binance Coin/BNB)とは、香港の仮想通貨取引所のバイナンスが発行しているトークンです。単位としてはBNBが用いられています。バイナンスは2017年7月にICOを実施して、2億BNBを発行しました。このうちの半分である1億BNBがICOとして市場に売りに出され、残りの1億BNBはバイナンスの開発者や初期の投資家に分配されています。
バイナンスコインは、単なる資金調達のために発行されたトークンではなく、バイナンスというサービスをよりお得に利用できるためのトークンでもあります。保有していると、取引所であるバイナンス内での取引手数料が割引になったり、次にバイナンスに上場する仮想通貨を決める投票権としても機能しています。仮想通貨全体の時価総額の規模としても、2018年3月現在では、23位となっていて、注目度の大きさや規模の大きさを物語っています。
また、このバイナンスコインはイーサリアムのスマートコントラクトの仕組みを用いられて作られた、ERC20という規格のトークンとなっています。ERC20の規格で作られたトークンは数多く、QtumやAugurなども同様にERC20の規格で作られています。ERC20のトークンは、mistやMyEtherWalletなどのイーサリアムのウォレットで管理できます。
バイナンスのICOの目論見書であるホワイトペーパーはこちらのリンク先で公開されています。
バイナンスコインのチャート
ICOしてから、2017年の8月には20倍ほどの値上げを記録していて、2017年の12月から2018年の1月にかけては、ICO直後から比較すると、最大で200倍もの価格を記録しています。
バイナンスコインの今後と将来性は?
上述したように、2億BNBが発行されていて、保有していると取引所での取引手数料が割引になるというサービスを受けられるバイナンスコインですが、ホワイトペーパーによれば取引所での手数料の割引率が、毎年下がるという仕組みになっています。下の表が、経過年数と割り引かれる割合を示した表で、5年目には割引はされなくなってしまいます。
バイナンスコインは、バイナンスが四半期ごとに利益の20%分の買い戻しを行っています。買い戻しを行うことで、市場に流通するバイナンスコインの量が少なくなり需要が増加するため、手数料の割引が少なくなっていってもバイナンスコインの価値は、上がっていくのではと考えられています。最終的に、バイナンスは発行した半分の1億BNBの買い戻しをする予定でいます。
バイナンスコインを買える取引所はバイナンスだけ
バイナンスという取引所が発行しているトークンなので、取り扱っている取引所はバイナンスしか存在していません。取引所のバイナンスの情報や、登録方法などは以下のリンク先で詳しく説明しているので、参考にしてください。